パスポート更新に戸籍謄(抄)本が必要かどうかで一喜一憂する

全部事項証明

こんにちは。mazeです。

テキサスに引っ越してきて4か月が経ちました。暑いさなかの引っ越しだったので、カリフォルニア → テキサスへの移動は蒸し暑さが際立って、かなり面食らいました。マウンテンハウスの朝は、真夏でも清々しかったから。

でも同じくらい驚いたのが、テキサスは緑が多くて綺麗なこと!

カリフォルニア、、、というと広すぎるので私が知っている範囲でベイエリアやセントラルバレーとしておきますが、夏の風景は茶色いと言っても過言ではない!暑いうえに乾燥していて草木は干からびているところが多いのです。乾燥し過ぎでおこる火災もあるし、それを防ぐためにあらかじめ焼いたりすると、そこはもう茶色どころか黒い風景。日本からはじめてベイエリアに降り立ったのがまさにこの時期で、日本の夏の瑞々しい様子からの落差でかなり面食らったんでした。

目についちゃうんですよね、これまでと違うところって。そうだったそうだった。

住めば都ですねー。

さて。

先月、ヒューストンに行ってきました。訪問の理由は、夫のgochaのパスポートの更新です。

いい歳になっても常識と思われることを知らない自分にたびたび驚かされますが、今回もそんなお話、、、というか日本非居住者のつぶやき。

本当は、テキサスでのパスポート申請方法について書きはじめたんです。ところが書いていくうちにグチだらけになってしまったので、

あー、また無知がつぶやいてるー

くらいの気持ちで、暇つぶしとして眺めていただければ。

それにしても、パスポートの更新にいい思い出がないんですよねぇ。「なにがあったのー?」と思ってくださった方は↓をご覧いただけると嬉しいです。

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アメリカ生活手続き/申請暮らし
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では、本題へ。

本籍の「都道府県」が同じかどうかで大きな違い

海外在住者のパスポート申請は、領事館、場所によっては大使館や公使館に提出します。アメリカの場合は各地に領事館があるので、住んでいる州や都市によって申請先が異なります。というわけで、ただいまテキサス在住の我が家は、在ヒューストン総領事館に申請することに。在留届を提出しているところと同じですね。

今回は、具体的な申請方法については横に置いておくとして。

まずは、ヒューストン総領事館のサイトにある パスポート > 新規発給及び更新 のページから、申請に必要な書類を確認しました。それがこちら↓

  • 一般旅券発給申請書 … 1部
    外務省のページからダウンロードできます。
  • 戸籍謄(抄)本(6カ月以内に発行されたもの、コピー不可)… 1部
    ただし、不要な場合があります。モヤモヤポイントはココ!
  •  6カ月以内に撮影した 証明用写真 … 1葉
  • 現在所持しているパスポート
  • 現在所持しているパスポートの有効期限が過ぎている場合は、写真付きの身分証明書
  • 米国滞在許可に関しての書類または、Permanent Resident Card(永住者の場合)
  • 旅券手数料
    → 10年有効一般旅券は148ドル(2021年12月 現在)

他にも、二重国籍の方や、氏名の表記がヘボン式じゃない方などは追加の資料が必要なようです。申請する際は各領事館のサイトをよーく確認してみてくださいね。

ここで引っかかったのは、「6か月以内に発行された戸籍謄(抄)本」です。

先ほど読んでいた 新規発給および更新戸籍謄(抄)本の項目には ↓ のように書いてありました。

戸籍謄(抄)本(6カ月以内に発行されたもの、コピー不可)1通

※ 切り替え発給申請の際(現在所持する旅券が有効な内に新旅券を申請する場合)は、氏名および本籍地等の内容に変更がない場合は戸籍謄(抄)本の提出は省略できます。
また、場合によっては、戸籍謄(抄)本を提出していただくこともございますので、あらかじめご了承ください。

ref: パスポート 新規発給及び更新 | 在ヒューストン日本国総領事館

gochaのパスポートの有効期限は数か月先だったので、残存有効期間は1年未満。↑でいう「現在所持する旅券が有効な内に新旅券を申請する場合」にあたります。

、、、が。

既存のパスポートは、結婚する直前に発行されていたものなので、本籍地は変わっています。

私は結婚で名字が変わったので、銀行口座やクレジットカードなどと一緒にパスポートも更新*していました。gochaはどうしてたんだっけ。。。本人に聞いてみても同じような反応で、もう何年も前のこと過ぎてまったく覚えておりません💦
*私の当時のパスポート更新は「名字が変わったよ」というスタンプを押してもらって記載事項を訂正する方法を選択しました。現在、こちらの方法は廃止されています。

でも、よく考えればgochaも本籍地は変わっているんですよね。そうなると、せっかく期限内の申請なのに「氏名および本籍地等の内容に変更がない場合」には該当しない。要するに、6か月以内に発行された戸籍謄(抄)本が必要ということになってしまいます。

アメリカに住みはじめてから本人確認として利用できる書類といえば戸籍でした。なにかと必要になるので、一時帰国するたびに必ず謄本を取りに行っていたのに、コロナ禍で2年以上も帰れていない私たちの手元に6か月以内に発行された謄本なんてないですよー 泣

、、、ここでちゃんと外務省のパスポート申請のページを読んでおけばよかったんです。焦った私は本当に必要かどうかの確認をせずに、どうやって取り寄せようかの方を調べまくりました。

結論から言うと、戸籍謄(抄)本は不要でした。理由は、gochaの場合、本籍地の都道府県に変更がなかったからです。

そうなのー!?いやー、これには救われました。

もし自力でどうにかしなければならない場合、海外からでも郵送で請求することができます。我が家の本籍地、豊島区のサイトに書いてあったとおりに準備したとすると、必要な費用がこちら↓

  1. 戸籍謄(抄)本 1部 450円
  2. 返送用 EMS の金額 2,400円
    … 2021年6月1日からEMS特別追加料金が導入されたため、特別追加料金を含みます。
  3. 発送用 USPS Priority Mail の金額 39.30ドル

ざっくりと合計で7,000円ぐらいです(高っ!!)。

ただし。

豊島区のサイトには、①、②の費用の送付方法について↓のように書いてありました。

請求する証明書の代金プラス返送用料金(EMS等)の合計額(日本円、米ドル等の日本で両替できる通貨のいずれかで日本で現金化できるものをご用意ください。現金の送付方法については、お住まいの国の郵便規定をご確認ください。お釣りが出た場合は日本の切手でお返しします)

ref: 戸籍に関する証明 | 海外から戸籍を郵送で請求する場合 | 豊島区公式ホームページ

必要な金額を銀行振込する術はなさそうなので、郵送しかなさそう。現金を送りつけるわけにもいかないので、小切手に代わる International Money Order がよさそうということまで分かりました。でも、この International Money Order、2020年3月以降、USPSと日本郵便間の販売も現金化も取り扱わなくなったんですって。

Money Orders between the USPS & Japan Post

As of March 2020, the Postal Service no longer sells international postal money orders destined for Japan or cashes international postal money orders issued by Japan Post. If you have not yet cashed a Japan Post-issued money order, please return it to the sender.

On July 10, 2020, Japan Post stopped cashing international postal money orders issued by the Postal Service. (Japan Post stopped selling international postal money orders destined for the U.S. on December 31, 2019.)

ref: Send Money Overseas | USPS

えー、、、 (-_-;)

もう義両親に頼むしかないかぁ、、、と半ば諦めながら、再度、パスポート申請書がダウンロードできる外務省のページにあった「申請時に必要な書類はこちら」をクリック。「氏名や本籍等の変更」の欄に「本籍地の都道府県に変更があった方」という記載を発見!

えーっ (゚Д゚;)!!

読んでおいてよかったー。本籍地が変わっていても、都道府県が同じなら戸籍謄(抄)本提出しなくていいんです。不要な書類の取り寄せに、消耗するところでした。

でも、なんでいいの?都道府県が同じだからって、実際本籍地は変わっているんですけども。なんかモヤモヤするのは私だけでしょうか。

モヤモヤポイント①「都道府県」が同じなら「本籍地等の変更」にあたらない

本籍地等の変更」があっても 「都道府県」が同じだったら変更には当たらないなら、領事館のページにもちょろっと書いておいてくれれたらいいのにー。普通は知ってるからわざわざ書かないのかなぁ。

幸い、gochaの本籍地は都道府県が同じだったために一気に手間が減ってありがたいんですよ。

それにしても。

そもそも、都道府県が同じなら戸籍謄(抄)本の提出は不要ってどういう理屈なんだろう。

都道府県が違えば、パスポートの本籍地の記載を変えなきゃいけないことはわかります。でもそれって、都道府県以上の情報はそこにないってことなのでは?

旅券法の第六条「旅券の記載事項」にあるパスポートに記載する項目を見てみました。それがこちら↓

(旅券の記載事項)

第六条 旅券には、次に掲げる事項を記載するものとする。

  旅券の種類、番号、発行年月日及び有効期間満了の日
  旅券の名義人の氏名及び生年月日
  渡航先
  前三号に掲げるもののほか、外務省令で定める事項

ref: 旅券法 | e-Gov法令

あれ、本籍地は?本籍地の記載は「前三号に掲げるもののほか、外務省令で定める事項」になるの!?

確かに、日本には出生証明証はないので生年月日を確認するために戸籍謄(抄)本が必要というのは納得。戸籍があることで日本人だということも確認できる。だとしたら、提出は新規のときだけでいいのでは?

あっ!

だから「現在所持する旅券が有効な内に新旅券を申請する場合」は戸籍原本が不要ってこと!?

法令上、記載事項に本籍は含まれていないように見えても、実際にはパスポートに記載されている。要するに、記載事項に変更があったことになるので、本籍地の都道府県が違えば変更は必要。そうなると、本籍の住所自体が変わっても都道府県が同じなら記載事項を変更する必要がないので、戸籍証明の提出も不要ということなのでしょうかねぇ。

でも、これって、自己申告でしかない。

有効期限内に新旅券を申請する人の本籍地の都道府県が変わっていなければ戸籍証明の提出が不要なんだったら、都道府県が変わっていたとしても日本国内に戸籍があるなら不要なんじゃない?本籍地の記載さえなければ

、、、本籍地って、なに用???

モヤモヤポイント② 戸籍謄本(抄本)”原本” の必要性

実際、 戸籍謄(抄)本 “原本” を取り寄せないでよかった立場でなんなんですが。

6か月以内に発行された戸籍謄(抄)本、しかも、原本が必要なんていうコロナ禍の日本非居住者にとって罰でしかないような方法以外に、なにかできるようなことはないのでしょうか。

日本に住んでいればこんな苦労はしなくてもいいわけで、多少の手間や費用は仕方がないとは思います。

それでも、いまどき海外に住んでいるからってデータで取り寄せ、それをそのまま提出できないってことあるんでしょうか。セキュリティ面でも電子サインみたいな仕組みを使えば、原本を郵送してもらう間に紛失する確率より、はるかに安全だと思う。

支払い方法のこともそう。せめて銀行振込ができたらいいのに。

日本で現金化できる何かで支払わなきゃいけないなら、せめて、郵便局の International Money Order に代わる何かを国として準備してくれるとか。そうじゃなきゃ、申請者それぞれが日本にいる誰かにお願いするしかない。

まぁ、、、International Money Order が日本で使えたとしても、発行手数料として10.50ドルが別途かかります。上記の ①+②+③ の費用とあわせると、合計で1万円程になりますね。送ったり送ってもらったりする時間と手間とともに。戸籍謄本1部450円を請求するために。

。。。。。

。。。。。

。。。。。

ここまで私のモヤモヤにお付き合いくださりありがとうございます。

実はまだ引っかかるところがいくつもありますが、すでに十分すぎるので自重します💦

物事を知らないと恥をかくのは自分で、損をするのも自分。そもそも、パスポート更新の際に本籍地が変わっていることに今さら気づいて焦るようなうっかりさんはいないんでしょうね。あはは。。。

長々と失礼いたしました。

近いうちに、ヒューストン総領事館でのパスポート申請方法についても残しておこうと思っています。

ではまた後ほど!