4、5年前に買った胡椒が原因の和解金を受け取った話

粒胡椒

こんにちは。mazeです。

最近、庭の向こうにある道で何かの工事をしていました。

日中、ときどきガガガガッっという音が聞こえていたので、なんかやってるなーとは思っていたんです。確かに、クレーンとトラックが停まっていて、テント(?)らしきものも見えますね。

工事現場

そんなある日の夜。もう暗くなっている時間なのに、工事の音がしていることに気づきました。夜遅くまで大変だなぁなんて思っていたら、終わる様子もない。

ものすごい働き者じゃないかー(゚Д゚;)!!

ちょうど寝室の窓が庭に面していて連続じゃないとはいえ音がよく聞こえるし、工事現場のあかりもブラインドの隙間から漏れてくる。

さすがに夜中は勘弁してー💦

翌日、日が昇って午後になっても音は止まず。いつまで続くんだろうかと不安になりはじめたころ、気づけばクレーンの姿は見えなくなって、無事作業が終了したようです。

お仕事、お疲れさまでした!おかげでぐっすり眠れます。

あ。写真に写っている芝生がほぼ茶色いことは、無視してくださいませ。。。

それはさておき。

先日、おもしろいことがありました。最初はギョッとしましたが、こんなこともあるんだなって。

4、5年前に買った胡椒が原因のお話です。

アメリカの個人間送金サービス『Zelle』

唐突なんですけれども。

アメリカで送金する方法にはいくつか種類があるのですが、日本と同じ感覚でいると手数料が高くて驚きます 泣

日本でいう「振込」は「Wire Transfer(ワイヤートランスファー)」といいます。銀行のシステムを使って振り込み手続きをして、手続き後すぐに処理してくれるやつです。

が、この Wire Transfer は手数料が20ドルもするんです。金融機関によって金額は異なるようなのですが、高くないですか!?

日本では他行宛振込でも数百円の手数料ですよね。ステータスによっては無料になったりもします。

例えば、私が日本の口座として主に利用しているのは三菱UFJ銀行なんですが、日本からアメリカの指定口座への送金手数料は3,000円。もちろん、この手数料だって高いと思っているし、無くなったらいいのに、、、とは思うんですよ。

それが、アメリカではアメリカ国内の送金でも同じような金額がかかるわけです。普通に生活していて誰かに振り込んだり振り込んでもらったりっていうのはよくあることで、この手数料はバカになりません。

そこで『Zelle』。

we’re working with banks and credit unions to make it fast, free, and easy to send money to almost everyone you know, even if they bank somewhere different than you do.

ref: Get Started with Zelle® – https://www.zellepay.com/get-started

ざっと訳すと、「Zelle は銀行やクレジットユニオンとの協業により、あなたとは違う銀行の利用者でも大抵の知人に素早く簡単に無料で送金できます」な感じでしょうか。

普段利用している銀行やクレジットユニオンが Zelle のアプリを提供していれば利用できるサービスで、送金の上限額はありますが手数料が無料なんです!すごくない!?20ドルかかっていた手数料が無料になるなんてありがたい。

やり取りしたい相手の電話番号(米国内)またはメアドが分かれば、口座情報なしで送金できちゃうし送金してもらうことができます。しかも、アメリカ中のほとんどの銀行やクレジットユニオンがすでに Zelle に対応しているそうです。気になった方は Zelle が利用できる金融機関のリストを見てみてくださいね。

私が利用している First Tech Credit Union では、Zelle での送金額は週に500ドルまでという上限がありますが、割り勘した金額を友達に支払ったり、業者さんへのお支払いなんかにはもってこいなんです。

なぜ、突然 Zelle の話をしたかというと、先月の中旬に身に覚えのない Zelle 経由の入金のお知らせが届いたからなんです。

マコーミックからの入金

Zelle での入金のお知らせは、メールで届きました。それがこちら↓

Dear 〇〇,

On 09/13/21 you received $3.31 from McCormick Pepper Products Settlement.

ref: email subject “You have received money from McCormick Pepper Products Settlement”

なにコレ (゚Д゚;)!?!?

「McCormick Pepper Products Settlement から3.31ドルを受け取りました」だって。

Settlement(和解金)だなんてもめた記憶はさらさらない。「コストコから冷蔵庫の件で」っていうならわかるけど w

マコーミックの胡椒を使っていたことはある。でも、もうとっくの昔になくなっていて跡形もない。

もしかして新手の詐欺なのかしらー???

、、、でも、お金を取られたならまだしも、支払われているんだから違うよねぇ。

こういうときに頼りになります。Google先生!

「McCormick Pepper Products Settlement」と検索したら、タイトルがそのままのサイト「McCormick & Company, Inc., Pepper Products Settlement」を発見。

どうやら誰かがマコーミックに対して訴訟を起こしていて、その和解案が書かれているサイトのようです。

ふむふむ。で、何の訴訟?なぜ私に入金が??

同サイトのFAQsのページにあった「What is This Case About?」に書いてあったことをものすごくかいつまんでみると。。。

原告側は、マコーミックブランドのペッパーやマコーミックが供給しているストアブランドがこれまでと同じサイズの容器を利用したまま、不透明で中が見えないのをいいことに内容量を減らし、それにもかかわらず値上げをしたと主張。マコーミックがカリフォルニア、フロリダ、ミズーリの各州の消費者保護法に違反しているとして申し立てた。

へー。全然知らなかった。しかも、なぜか私も関わっているような雰囲気。

で、この申し立てはすでに和解が成立していて、その主な和解案がこちら↓

カリフォルニア、フロリダ、ミズーリで 2015/1/1 から 2020/1/27 の期間にリストされているマコーミックまたはプライベートブランドの黒コショウ製品を購入した個人の請求に対応するために、和解金2,500,000ドル(約2億8千万円)が提供される。

どうやらワタクシ、「該当製品を買った個人」のようです。

確かに、アメリカに来たばかりの2016年かそのちょっとあとに、カリフォルニアで買った黒胡椒はマコーミック製品だったような。パッケージには見覚えがあります。こんなのでした↓

それにしても、自分でも該当の製品を買ったかどうか覚えてないのに、なぜわかったのかと思いませんか?クレジットカードで買ってたって、私の携帯番号かメアドがなければ Zelle が使えないはず。個人情報はどこから入手したんだろう。。。

で、見つけたのが Reddit(レディット)のスレッドです。Reddit は、アメリカの掲示板型の投稿サイトで、まさに私と同じように身に覚えのない入金を気味悪がっている方がいました。そりゃそうだよねー💦

私が検索した日に立ったばかりのスレッドだったので、同日に支払われた人が何人もいたに違いない。

この中の投稿に、最終判決(Final Order and Judgement)を探し出し、さらには「Safeway と Target から受け取った販売データを通じて追加の対象者を特定した」という事実まで見つけてくれた方がいます。

なるほど。そういうことね!

そうなんです。私たちがカリフォルニアに引っ越してきた最初の1年ちょっと(2016年10月~2017年11月)はサンノゼに住んでいて、お買い物はまさに Safeway か Target でしていました。どちらかで買ったものの中にマコーミックの黒胡椒が含まれていて、該当者になったに違いない。

掲示板のおかげで入金の理由が分かり、変な詐欺じゃないことも分かってホッとしましたー。

ただ黒胡椒を買って使っただけのユーザーでなんの努力もしていませんが、ご尽力された方に感謝して、ありがたく3.31ドルいただきます<(_ _)>