アメリカで家買いました③リアルター(不動産屋さん)を探す

こんにちは。mazeです。

随分と更新をサボっておりました。。。もう5月中旬じゃないかー!

ここマウンテンハウスはすっかり夏です。暑い時は29℃にもなります。冬は寒くて冷たかったタイルの床のおかげで家の中は涼しくて、朝晩は半袖だと寒いくらいです。

夏は暑くなると聞いていますが、まだまだ暑くなるのかなー。

さて前回、「日本の不動産屋さん」と「アメリカのリアルターさん」ではちょっとした違いがあるとお伝えしたのですが、今回は「アメリカのリアルターさん」について書いてみようと思います。

これまでのお話・・・

「リアルター」とはなんぞや?

物件探しから契約完了するまでの間、ずーっとお世話になるのがリアルターさんです。

日本の「不動産屋さん」という意味合いで、こちらでは「リアルター」と言っているように思いました。

ただし日本の場合、町の不動産屋さんもセンチュリー21みたいな大きな不動産会社も、それらに所属している営業さんもまとめて「不動産屋さん」と呼んじゃって、それぞれを特に区別して呼び分ける機会は少ないですよね。

アメリカの不動産業販売のライセンスには、

  • 不動産営業ができる「エージェント」
  • 事務所を持つことができる「ブローカー」

があって、これらのライセンスを持って不動産販売のお仕事をしている人を一般的に「リアルター」とか「エージェント」と呼んでいます。

ブローカーのライセンスを持っているとわかっているときは、「ブローカー」と呼ぶのかなぁ。この辺は実際担当してくれた人たちがブローカーじゃなかったのでちょっとビミョー。

「エージェント」のライセンス保持者は「ブローカー」の元でないと仕事ができなくて、「ブローカー」のライセンス保持者はオフィスを構えて人を雇ってビジネスをすることも、個人で仕事をすることもできるし、別のブローカーに所属して「アソシエートブローカー」として働くこともできる。

例えば、Redfin には一般的に「リアルター」とか「エージェント」と呼ばれている人たちが登録されていますが、その中にはブローカーのライセンスを持っている人もいるということなんですよね。

しかも!

「リアルター」のスペルは「realtor」ですが、これが「REALTOR®︎」になるとまた定義が変わります。

Definition of REALTOR®

REALTOR® is a federally registered collective membership mark which identifies a real estate professional who is member of the NATIONAL ASSOCIATION OF REALTORS® and subscribes to its strict Code of Ethics.

ref: NATIONAL ASSOCIATION OF REALTORS® Definition of REALTOR®

↑ は、全米リアルター協会(NAR: NATIONAL ASSOCIATION OF REALTORS®)のページにあった REALTOR®︎ の定義の抜粋です。

訳してみると「REALTOR®︎ は連邦政府によって登録された団体会員マークで、全米リアルター協会(NATIONAL ASSOCIATION OF REALTORS®)に所属しており、その倫理規定を守る不動産仲介人を指す」な感じでしょうか。

この NAR に所属していない不動産仲介人もいるわけで、その場合も「リアルター」と呼ぶことはありますが、「REALTOR®︎」ではなくて「realtor」なんですよね。

もうややこしい。。。理解するまでに結構時間がかかりました💦

realtor.com にそれぞれ簡潔に説明されていた記事「Real Estate Professionals Explained: Agent, Broker, REALTOR®」があったのでよかったら読んでみてくださいね。

ちなみに、この不動産販売のライセンスは、アメリカの州ごとに取得するものなので、例えばカリフォルニア州でお世話になったリアルターさんに、別の州の物件探しも手伝ってもらおうと思っても、リアルターさんがその州のライセンスを持っていなければお願いできないことになります。

日本の「不動産屋さん」に比べると、なんだか複雑に見えるのは私だけ!?

仲介手数料はかかるの?

日本で住宅を購入したときは、売買契約成立後に不動産屋さんに仲介料を支払いました。

そう、日本ではバイヤー(買主)はバイヤー担当の不動産屋さんに仲介手数料を払いますが、アメリカでは不要なんです!

バイヤーがお世話になっているリアルターさんへの手数料も、セラー(売主)が払います。

売買契約が完了した成功報酬は、セラーが支払うという考え方のようです。

まぁ、、、購入金額にこの手数料がもともと含まれていると考えれば、バイヤーが払っていることになるんですけれど、日本の場合は物件価格に対してその何パーセントかの仲介料を「追加」で支払うので、気分が全然違います。

リアルターを探す

気に入った物件が見つかったら、買いたいこと(オファー)をセラー側のリアルターに伝えますが、バイヤーとしてはこれをリアルターにやってもらうことになります。

このオファーから先のセラーとバイヤーのやりとりは、基本的に双方のリアルターを通して行うので、その手続きに関して直接物件のオーナーさんとバイヤーが話すことはありません。

なので、オープンハウスでセラーの担当者に質問をしたりして物件への興味を示し始めると、「リアルター(エージェント)は決まってる?」のようなことを聞かれるわけです。

私たちの場合は、結局二人のリアルターさんとお付き合いをすることになりました。どのようにして出会ったのかをご紹介します。

パターンその1:Redfin 経由の紹介

アメリカへ来て10ヶ月目から物件探しを始めたのですが、その時点でリアルターの知り合いはいなかったし、急に思い立ったように行動開始したので、事前に購入経験者の話を聞いたりもしていませんでした。

探し始めた当初は、市場の動きやオープンハウスがどんなタイミングで行われているのか、そもそも大抵の物件がオープンハウスを開催していることも知らなかったわけです。

だから Redfin で気に入った物件を見つけて、見に行きたいねとなったときに初めてリアルターさんにお願いしなきゃいけないことに思い至りました。

見学したい物件が決まっていたら、Redfin のその物件紹介ページにある「Schedule Tour」のボタンをクリック。

Redfin ScheduleTour

希望の見学日を選んで、「Are you currently working with a real estate agent to help you buy a home?(現在、あなたの物件購入にあたり、担当している不動産エージェントはいますか?)」の質問に「No」で回答して、Redfin からの返信を待ちます。

私たちのときは20分後くらいに返信がきました。希望の日時での見学は、Redifin のパートナー会社のエージェントが対応可能とのことで、その方にお願いしました。

このケースの場合、リアルターさんを紹介してもらったというよりは、内見するために誰かに付き添ってもらうという感じでしたが、結局内見した物件にオファーを入れることにしたので、そのまま対応をお願いしました。

残念ながら私たちのオファーは受け入れてもらえず、新たな物件を探すことに。そのリアルターさんには引き続き担当してもらうことにしました。

また Redfin では、特定の物件からじゃなくても、探しているエリアのリアルターさんを探すことも可能です。

Find Agent

Redfin のサイトの一番上にあるナビゲーション「Real Estate Agents」をクリックすると、「Find Local Redfin Real Estate Agent」のページになるので、ボックスに希望の地域名か郵便番号を入力して検索すると、該当するエージェントが表示されます。

希望の「Buyer’s Agent」を選択して、コンタクトを取ることが可能です。

パターンその2:知り合いの紹介

家を探し始めてから何週間か過ぎたある日、gochaの携帯に電話が!

gochaの会社の同僚で少し前に家を購入した人がいて、その人が知り合いのリアルターさんを紹介してくれたんだとか。電話はそのリアルターさんからの連絡でした。

物件を探し始めた当初は Redfin に紹介してもらったリアルターさんにお世話になっていて、検討エリアはサウスサンノゼやそのさらに南でしたが、だんだんと探すエリアをサンノゼより北や東(それもとんでもなく東!)に変えて行きました。

Redfin に紹介してもらったリアルターさんは、サンノゼよりも南に住んでいる方だったので、そのエリアが得意。

新しく連絡をくれたリアルターさんはニューアークというサンノゼより北の地域に住んでいて、やっぱりその辺りが得意とのことだったので、検討エリアの変更をきっかけにこちらのリアルターさんとのコンタクトを開始しました。

Redfin に紹介してもらったリアルターさんには、

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gocha

検討エリアを変更するから、その地域に強いリアルターさんにお願いしようと思っています

と伝えたら、

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リアルターさん
その 1

それがいいわね!

と、あっさり了承してくれたました。おかげで気持ちよく次の方に依頼できました。

ここまで本当にお世話になっていたのに料金は一切発生していないわけで、別のリアルターさんにお願いしたいという話をするのは、正直ものすごく気が引けました。。。

が、いつもの調子ですぐに返信が来たのでホッとしたー。

あのままお願いしていても良かったのかもしれないけれど、何かあっても現地まで来てもらうのは遠かったし、効率よく仕事するにはこれくらいの素早い諦めが必要なのかも。

あ、そうそう。その返信には、

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リアルターさん
その 1

サウスサンノゼで物件を探している人がいたら紹介してね❤︎

と、しっかり営業もしてたっけ。たくましい 笑

オファー受理はリアルターとの相性が重要かも!?

オファーを入れるときは特に、リアルターさんと毎日のように何度もやりとりをします。

リアルターさんとの相性がいいからオファーが受理されるなんてことはないですが、とは言えその「相性」はけっこう重要なポイントな気がします。

結局私たちは二人のリアルターさんにお世話になりました。どちらも女性で人当たりが良くて、質問や確認に対する返事も早いし、本当に良いリアルターさんだったと思います。

なんだけど、、、今思い返すと二人目のリアルターさんの方が、私たちには合っていたんです。

例えば、返信の速さでいったら最初のリアルターさんの方が速かったし、こちらの希望を聞いてそれに沿って進めようとしてくれるタイプでした。

二人目のリアルターさんは返信が遅いということはなかったけれど、瞬時で対応するというよりは必要な情報をしっかり取ってきてくれるタイプ。こちらが何も言わなくてもセラー側からどんどん聞いてきてくれる感じがしました。

私たちがアメリカ生活にすら慣れていない初心者バイヤーなのもあって、二人目のリアルターさんの方が頼りになったっていうのが大きいのかも。

それもあってなのか、二人目のリアルターさんにお願いしてから私たちのオファーが受け入れられるまで、たったの2週間でした。早っ!!

確認してくれた情報をもとにオファーを出したら、私たちのオファーが選ばれたんです。

サンノゼと違って競合が激減して、市場の動きもそれほど早くない地域だったので、リアルターさんとの相性が良かったから決まった、というには一人目のリアルターさんに申し訳ないですが、結果を見るとね。

長くなっちゃったので今回はここまで。オファーについてのいろいろは追って書きますね。

ではまた後ほど!