テキサスの運転免許発行でカリフォルニアの免許は没収
こんにちは。mazeです。
アメリカでは 3/13（日）に夏時間になりました。（あれ、もう3週間も前だ💦）
毎年3月の第2日曜日に夏時間がはじまると時計の針を1時間進め、11月の第1日曜日に標準時間に戻すために1時間戻します。
たった1時間の調整ですが影響は意外に大きくて、具合が悪くなってしまう人もいるんだとか。これまでにも、時間を進めたり戻したりするのってどうなの？という議論はあったそうですが、ついに上院で2023年から夏時間を恒久化する法案が可決。下院とバイデン大統領が署名をすれば夏時間が恒久化（ref：ロイター）するんだそうです。
えっ。夏時間で恒久化！？！？
確かに、3月～11月の8か月間が夏時間なので、1年の大半が標準時間じゃないんです。でも、習ったよね。イギリスにあるグリニッジ天文台を基準に、経度が東に15度進むごとに1時間の時差が生じるって。1時間ずらしてた時間の方を恒久化しちゃっていいの？？？
とはいえ。
標準時間へのこだわりよりも、現代の生活スタイルや考え方にあわせて変わっていく方が健全だよなぁ、とは思っています。
私はというと、時間が行ったり来たりしても特に体調が悪くなることはなく、大抵、翌日に起きてから夏時間になったんだ (ﾟДﾟ;)！とか、戻ったんだ (ﾟДﾟ;)！と気づいてがっかりします。
なぜなら、、、
時間が変わるところを見たかったからっ！
今回も見逃しちゃって。「そんなの見てどうするの？」という声が聞こえてきそうですね。。。
手動で設定する家電やエアコンの時間が自動的に夏時間になったり戻ったりはしないので、自分で設定しなおす必要があります。が、携帯やPCはちゃんと（勝手に）変わるわけです。
- 標準時間 → 夏時間：3月第2日曜日に、2am になると思いきや 3am になる
- 夏時間 → 標準時間：11月第1日曜日に、2am になると思いきや 1am になる
普段は爆睡している時間なんですが、イベントにでも参加している気分で携帯を握りしめつつその瞬間を目の当たりにしたときは、「お～～～！」となりましたよ 笑
本当に夏時間で恒久化するのかどうかはわかりませんが、最低でもあと2回はイベント（？）に参加するチャンスがありそうなので、見逃さないようにしようと思います。
さて。
もう半年も前のことなんですけれども。カリフォルニアからテキサスへ引っ越してきて、運転免許の書き換えをしました。免許の更新で必要な書類や手続きは、カリフォルニアとほぼ同じ。
ただ、驚いたこと＆ちょっと大変だったことがあったので、備忘録として残しておこうと思います。
驚いたこと①：DMV じゃないのね
アメリカへ来て約6年。昨年夏にテキサスへ引っ越してくるまでは、ずっとカリフォルニアに住んでいました。カリフォルニアしか知らなかったんですよね。
アメリカは、州によって法律や税金が違うことは頭ではわかっていたんです。が、実際に別の州に住んでみると、違うことがいろいろあって驚くこともしばしば。
特に驚いたのは、お酒のこと。カリフォルニアだって日本と比べたら厳しいはずなんですが、テキサスはさらに上を行っていました。詳しいことは、また別の機会に触れようと思いますが、今回は運転免許のお話。
カリフォルニアで車や免許に関する手続きをするのは、DMV でした。免許申請、更新と何度も足を運んでいて、このブログでもたびたびご紹介しています。
ところが、テキサスは違うんですねぇ。深く考えずに「DMV TX」で検索して テキサスの DMV ページを開き、「Renew Driver License」というリンクを開くと、もうそこは DPS のページなんですよ。
DMV、DPS をそれぞれ日本語に訳すとこんな感じ↓
- DMV（Department of Motor Vehicles）… 車両管理局
- DPS（Department of Public Safety）… 公安局
テキサスの DMV は、車両登録やナンバープレートの発行といった車両に関する手続きをするところ。DPS は、その名のとおり、テキサスの公共の安全を守るための機関で、テキサスレンジャーもこの組織の一部なんだそうです。
「免許の申請は、車両管理局なんじゃないのー？」と思ったのですが、テキサスでは運転免許も公共安全の一部としているため DPS の管轄なんですって。
驚いたこと②：聞かれぬまま Real ID に
カリフォルニアでは、免許更新のタイミングで Real ID を取得するように推奨されていました。そのスタンスは、2022年4月5日 現在も変わっていないようです。「これまでの運転免許 & ID でいいわー」という場合は、「金色のくまさんに☆」がない免許が発行されます。
ところが、テキサスでは Real ID にするかどうかは確認されませんでした。申請に必要な書類が Real ID 取得と同じなので、新規も更新も気にすることなく Real ID が発行されるようです。
ちなみに、テキサスの REAL ID は、「金色の丸に☆」が目印です。
2023年5月3日以降、アメリカ連邦政府の建物や国内線搭乗などで認められる ID は、Real ID だけになります。2023年5月3日以降も、期限が切れるまではこれまでの運転免許で運転できるし、連邦政府の関連施設でなければ ID としても利用できるそうですが、テキサスでは、更新のタイミングで Real ID を発行しているみたいで、カリフォルニアのような確認はしていない様子。
8. I don’t fly on domestic flights or visit federal facilities. Do I still need to get a compliant card?
No. As long as your existing Texas DL is still valid and not expired, it is acceptable for driving on any public roadway nationwide, and an identification card will continue to be valid for non-federal identification purposes. However, when you renew again, you will receive a REAL ID compliant card.
ref: Federal Real ID Act | Texas Department of Public Safety
Real ID についての詳細は、以前にも書いたことがあるので↓をご覧いただけると嬉しいです。
驚いたこと③：有効期間が 8年！！
基本的に、カリフォルニアの有効期間は 5年 でした。
テキサスでは 8年 です。ありがたい！けど、長くない！？
もちろん、ビザや I-94 の期限と連動するアメリカの滞在可能期間が↑の5年、8年より短ければあまり関係ないことですよね。私自身、カリフォルニアに滞在していた5年の間に、新規取得後に2回も更新をしているくらいですから。
8年後にまだアメリカにいるかどうかはさておき、書類申請関連の（厄介ごとの）回数が減るのはうれしいー♪
ちょっと大変だったこと：予約ができずに早朝から並ぶ
「予約ができずに」というのは、ちょっと語弊があるかなぁ。。。
他州からテキサスへ引っ越してきた人たちは、転居日から90日以内にテキサス州の運転免許を申請しないといけません。
Transferring an Out of State Driver License to Texas
New Texas residents can legally drive with a valid, unexpired driver license from another U.S. state, U.S. territory, Canadian province, or qualifying country for up to 90 days after moving to Texas.
Prior to the end of the 90 day grace period, a new Texas resident must apply for a Texas license in person at any driver license office to continue to drive legally.
ref: Moving to Texas | Department of Public Safety
↑を要約すると、「テキサス州の新規居住者は、テキサスに転入してから最大90日間は別の州（や、認定されている国）の有効期限内の運転免許で合法的に運転可能。ただし、90日間の猶予期間が終わる前に、テキサス州の運転免許を要申請」な感じです。
転居してすぐに予約すればよかったんじゃないかとは思うんです。2か月ほどしていざ申請しようとしたら、予約状況はもう悲惨 泣 最短でも数か月先でした。
ただ、さっさと予約しなかったのには、それなりに理由があります。それは、申請に現住所の確認ができるものが必要だったから。
引っ越しとともに郵便局（USPS）、銀行、クレジットカードなど、せっせと住所変更を進めていました。でも、住所変更をしたからといって、住所確認書類として認められるものに、新しい住所がすぐに反映されるわけではないんですよね。それを待っていたわけです。
、、、ただ、早めに予約状況ぐらい見ておけばよかったなと思います。90日間の猶予があると思ってのんきにしていたのは事実なので。。。
現住所が確認できるものとして認められている書類は、いろいろあります。Texas Residency Requirement for Driver Licenses and ID Cards のページにずらーっと書かれていますので、詳細はそちらでご確認くださいませ。私たちが持っていったのは↓
- gocha（夫）
- 申請日から90日以内の光熱費の明細
- 申請日から90日以内の銀行口座明細
- maze（妻）
- 申請日から90日以内の銀行口座明細
- 現在の住宅保険（Homeowners Insurance）証券
→ 夫婦 2人の名前が記載されていました
ちなみに、もし、住所確認書類として認められている書類に自分の名前が記載されたものがない場合は、Texas Residency Affidavit（テキサス州に居住していることの宣誓供述書）と必要書類でも申請できるようです。
ただし、「This form and any proof submitted do not guarantee the issuance of a Texas driver license or identification card.」とも書いてあって、Texas Residency Affidavit を提出しても免許や ID の発行が保証されるとは限らないそう。。。自分の名前と現住所が書いてある書類を準備できるなら、できるだけそうしたほうがいいのでしょうね。
テキサスの運転免許申請に必要な書類は、↑に書いた住所確認書類のほかに、アメリカ滞在を証明する書類、身分を証明する書類、SSN（ソーシャルセキュリティ番号）、車を持っている場合は、車両登録と保険証書が必要です。
1日目：Walk-In Appointment はリミテッド
書類も揃ったし予約しよう！と思ったときには数か月先まで空きがなく、テキサス転入から90日以内の申請に間に合わないことが分かったわけですが。
仕方がないので、予約なしで行ってみることに。
DPS のページには、「Services are by scheduled appointment only. Walk-in appointments will be available on a limited basis at all driver license office locations.」 と書いてあって、Walk-In での予約も受け付けているけれど、限定的だということは書いてあったんです。近所の DPS は 8am に営業開始だったので、1時間くらい前に着けば十分だろうくらいに思って行ってみました。
、、、舐めてました 泣
そこにはすでに長蛇の列が (；ﾟДﾟ)！！40～50人はいたんじゃないでしょうか。みんな早起きですね。
8am 少し前に担当者のような人が建物の前で何か言っているのですが、遠すぎて聞こえず (-_-;)
伝言ゲームのように前からなんとなく伝わってきた話を聞くと、当日に受け付けられる人数には限りがあるよってことみたい。
そうこうしているうちに 8am になって列はどんどん前へ進んで行き、8:30am 頃に「今日はここまで！」となりました。
何時間待ってでも、その日のうちに手続きはできるだろうと思っていたら大間違い。一日中待って、結局手続きできないとわかるよりはありがたいですが、待つ気満々でいただけに拍子抜けでした。
受付終了時点で、私たちの前に10人以上はいたんじゃないかな。後ろには倍以上の人が並んでいましたが、全員解散させられました。
、、、というわけで、翌日も行くことに。
2日目：早起きは三文の徳
前日の反省をいかし、さらに1時間前に家を出発することに。DPSには、6:00am に到着。
十分早くに家を出たつもりでしたが、すでに並んでいる人が20人近くいました。まだ夜明け前で真っ暗だし、9月でしたが肌寒い。ユニクロのダウンを持ってきてよかった。。。
その日もまた営業開始前に Walk-In Appointment はリミテッドだと言われました。が！今回は担当者の声が聞こえる位置！！昨日、この辺に立っていた人たちは入館できていたはず、、、と希望を持ちながら、列が前進するとともに進んで、8:15am に入館！
よかったーーーヾ(≧▽≦)ﾉ♪
入館すると、入口にキオスク（タッチパネル式の端末）があって、その日の空いている時間を選択して予約をします。夫の gocha ともども 10:30am に予約ができました。この時点で一度建物を退出しますが、その際に、予約時間の30分前に来るようにと言われました。
時間は十分にあったので、一度帰宅。
言われたとおり、10:00am になって入館。入り口で必要書類の確認をしてもらって、封筒にまとめられたものを受け取りました。受付番号を伝えて、指示された場所で1時間ちょっと待機。
係の人が数人室内に立っていて、質問を受け付けたり、話しかけたり、なんだかフレンドリーな雰囲気。カリフォルニアの DMV とはずいぶん感じが違います。
11:15am 頃、ついに順番が回ってきて、パーティションで仕切られたブースに案内され、座って手続きをします。これにもちょっとびっくり。カリフォルニアでは3か所の DMV に行ったことがありますが、どこも手続きは立ったまま行うスタイルでした。パーティションもテストを受けるところくらいにしかなくて、広々していた印象があります。テキサスではまだ今回行ったデントンの DPS しか知りませんが、こちらは日本の銀行みたいでした。
視力検査、写真撮影も同じブースで行いました。視力検査は、カリフォルニアの DMV には BとかPとか書かれたアルファベットが天井からぶら下がっていました。テキサスの DPS では手作り感満載の手書きの紙を受け付けてくれた人が持って掲げるタイプ。これも、テキサスの DPS は1か所しか知らないので、どこも同じかどうかはわかりませんが、機械的じゃない感じがなんか癒される 笑
入館から1時間半後の11:35amに手続きを完了して退出。
手続きが終わって発行された仮免は、申請日から2か月間有効でした。正式な免許も1週間後に到着👍
カリフォルニアの免許は没収
そうそう。カリフォルニアの免許はこの日に没収されて、Receipt of Surrendered License（放棄されたライセンスの受領書）を受け取ります。「カリフォルニア州で発行された運転免許証を放棄したから、テキサス州の免許証を発行したよ」ということが明記されています。
パスポートみたいに穴を開けて「VOID（無効）」にしてくれたら手元に残るのにな。記念に。
なんとかテキサスの運転免許を期日内に取得！終わり良ければすべて良しではありますが、Walk-In Appointment はまったくオススメしません。実際、最近の口コミを見てみると、同じデントンの DPS でも受け付けてもらえなかったというコメントもありました。
ご予約は、お早めに。
