カンクン旅行の前に要チェック!VISITAX と入国審査

Cancun

こんにちは。mazeです。

Netflix で『ムーンライズ』を観ましたー。

冲方丁が原作、荒川弘がキャラクター原案なんて、おもしろくないわけがない!アニメーションもすばらしかった。

イッキに観たけれど、理解しきれないところが多々あってちょっと消化不良。もう一周しないと😅

原作小説が文庫になっているようなので、日本に帰ったら手に入れたいと思います。

マンガはすっかり Kindle 版で読むようになりました。アメリカにいても発売日に購入できるし、iPad で大きな文字で読めるのがいい!

でも、小説は断然 紙派 です。

さて。

3月に念願のカンクンに行ってきました!

テキサスに引っ越して、丸4年になるところ。せっかく近くなったんだから、飛行機で3時間弱のメキシコには行かなくちゃとは思っていたんです。カンクンのオールインクルーシブは、憧れ❤

でも、その前に。

今回は、カンクンで心配なく遊ぶために「VISITAX」 と、入国審査のことを書いておきます。

メキシコ キンタナロー州を訪れるなら「VISITAX」の支払いを忘れずに

航空券もホテルも予約完了で準備万端!

でも。

テキサスから近いとはいえ、メキシコは別の国。海外旅行になるわけです。パスポートもグリーンカードも必要。もしや、メキシコ入国に必要な書類があったりして!?

思い立って「メキシコ 観光 ビザ」で調べてみると、日本国籍者は、観光目的の180日以内の滞在であれば、ビザは不要だとわかりました。

そう。ぱっと検索してぱっと表示された情報を見て、勝手に安心していました。「メキシコ入国にビザが不要」というだけで、必要な手続きがないわけではないのです。

出発の前日に、「Cancun Airport Arrival Instructions」というタイトルで、差出人が Quintana Roo Airports となっているメールが届きました。Quintana Roo(キンタナロー)は、カンクンがあるメキシコの州の名前。メールには夫の名前が入っていて、「Let’s get ready for your arrival at Cancun International Airport!(カンクン国際空港到着に備えて準備しましょう!)」という内容。

詐欺か何かじゃないかと疑いながらメールを読んでみると、どうやら入国審査に関するお知らせのようで、VISITAX なる観光税の支払いが必要みたい。

なにせ出発前日に届いたものだから焦ってググり、 VISITAX は事前に支払った方がいいらしいということだけを確認して、すぐにそのメールにあったリンクから手続きをしてしまったんです。。。

もしかしてもしかしたら、まんまとやられてしまった可能性大なのですが、その詳細は後半で。

まずは、VISITAX について。

2025年5月9日 現在、公式といわれている www.visitax.gob.mx/sitiowww.visitax.app にある情報をもとにご紹介します。最新情報は、各ページをご確認くださいませ 🙇

また、キンタナロー州以外に到着される方、旅行以外の目的で入国される方には該当しない情報ですので、お間違えの無いようにー。

VISITAX とは

VISITAX は、カンクンのあるキンタナロー州に到着するすべての外国人旅行客を対象とした税金のことです。キンタナロー州の権利法第51条の8に基づいており、支払いは義務(mandatory)とされています。

ただ。

払わなくても問題はなかったという英語の書き込みが多い印象です。VISITAX は 2021年から導入されたようですが、公式ページがどれなのかわかりづらいし、mandatory にもかかわらず航空券を購入する時点では案内がない(少なくとも私は見なかった)。VISITAX 自体が嘘や詐欺なのではないかと言っている人までいる始末。

さらには、これまでは入国審査で支払ったかどうかを確認しているわけではなかったようです。それってどうなんだろうとは思いますが。。。

現在は、カンクン国際空港に VISITAX のエージェントがいて、求められた場合には支払った証拠(VISITAX コード)を見せる必要があるようです。また、www.visitax.app に「Digital Tracking Now in Force.(デジタルトラッキングを導入しました)」とあるので、支払い状況と入国情報がデジタルで管理され、追跡できるようになったと理解するのがよさそうです。

まだ確実な運用ができていないのが、正しい情報が広まっていない理由なのかもしれません。

キンタナロー州の対応がどうであれ、VISITAX 自体は存在しています。外国人観光客であれば大人から子供(赤ちゃんも)までが対象となっている観光税であることは間違いないようです。

グリーンカードでアメリカに住んでいる立場としては、海外渡航でのペナルティは米国滞在資格に影響がないとはいえないから、できるだけ避けたい。そんなこともあって、私としては「ルールは守る」の一択です。でも、Reddit などの書き込みを読んでいるといろんな考え方の人がいるんだな、、、と考えさせられました。

このブログでは、支払うのを前提に書きますが、詳細が気になる方は、ぜひご自身で調査してみてくださいね。

VISITAX の支払い方法

VISITAX の支払い方法は、オンラインのみ。金額は、2025年5月9日 現在、17.75米ドル(参照:www.visitax.app)です。

年齢による免除はなく、赤ちゃんや子供も同じ金額を支払う必要があります。

先ほどもご紹介した www.visitax.gob.mx/sitiowww.visitax.app が公式サイトで、こちらから必要事項(到着日/出発日、同行者人数、パスポート情報、連絡先)を入力すると、支払いに進みます。

支払いが終わると、申請した人数分の VISITAX コードがメールで送られてきます。これで VISITAX の対応は完了!あとは、入国審査の際や、空港で必要になった場合に備えて、VISITAX コードをすぐに確認できる状態にしておけば OK です。

カンクン国際空港の入国審査

入国審査ってドキドキしませんか?特に、はじめて訪れる国では何を聞かれるのか、必要な書類は揃っているのか。。。

先ほどもお伝えしたように、私たちは、入国審査についてのメールを受け取っていました。「入国審査には VISITAX が必須」というような内容で、そのメールは正式に空港から届いたものではないらしいと後で気づいたのですが、有効な情報ではありました。

その情報をそのままシェアするのもなんなので、実際に入国審査を通過して正しいと判断したものと、参考情報としてあったらいいかなと思ったものを書いておきます。

まず、入国審査を通過する方法は ↓ の2つ。

  • Eゲート
  • 通常の入国審査(入国審査官の面接)

Eゲートは、顔認証を使用して身元を確認され、入国審査官と対面することなく入国できるシステム。通常の入国審査よりも手間や時間がかからないため、この方法での入国が推奨されています。

① Eゲート

到着したカンクン国際空港には、↓ のようなサインがありました。

Cancun International Airport

Eゲートを利用する場合は、パスポートと国旗が書かれている「Automated Border Control (E-gates) 」の矢印に従って進みます。

ただし、Eゲートを利用するには、次の条件を満たしている必要があります。

  • パスポートの表紙に生体認証(バイオメトリック)のシンボルがあること
    … 日本のパスポートは 2006年3月 から IC パスポートなので、現在有効なパスポートはこの条件に該当しています。
  • パスポートの残存有効期間が 180日 以上あること
  • 18歳以上であること
  • 観光目的で滞在すること
  • パスポートが以下の国のもの:
    メキシコ、米国、カナダ、英国、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、日本、ノルウェー、スウェーデン、スイス、ハンガリー、フィンランド、オランダ、チェコ共和国、韓国 など
Cancun International Airport

私たちが到着したときは、Eゲートにもたくさんの人が並んでいました。20分くらいは待ったかな。

自分の番になったら空いているゲートに進んで、入り口にある端末にパスポートの写真のページを読み込ませます。読み込みが完了すると、緑のライトが点灯してゲートが開きます。中に入って目の前にある画面を見て顔認証。審査が完了すると、QRコード付きの Tourist Card のレシート(チケット)が発行されます。お店のレシートのようにピーっと出てくるので、受け取ったらゲートを出ます。このレシートは、出国まで保管しておいてくださいね。

公式の動画は見つけられなかったのですが、カンクン国際空港に到着したところから詳しく解説してくださっている YouTube の動画があったので、シェアさせていただきます。

参照:New Travel Escapes | CANCUN AIRPORT 2025 Arrivals: E-GATE CHANGES!! Avoid Scams! Avoid Fines! Find your Transportation!

Eゲートを利用できない場合は、②の通常の入国審査になります。

② 通常の入国審査

こちらの情報は、私たちが受け取ったメールに記載されていた必要書類です。正しい情報かどうかの保証はできません。ただ、一般的に入国審査の際に求められる書類ばかりなので、参考にしていただくにはいいのかなと。

  • VISITAX コード
  • 有効なパスポート
  • 到着便の搭乗券または到着便の情報

また、入国審査官が追加で要求する可能性のある書類がこちら ↓

  • ビザまたは居住証明書 ※メキシコへの渡航にビザが必要な国の市民である場合
  • メキシコからの出国便の証明
  • メキシコでの宿泊証明
  • 十分な資金の証明 … 滞在中に必要な資金を証明するための現金やクレジットカードなど
  • 雇用の証明 … 仕事のIDカードや名刺など

入国審査官が面接をするこちらの方法は、60分以上並ぶかもしれないということも書かれていました。18歳以上の日本人であれば、Eゲートを利用できるのはありがたいですね。

楽しい旅を!

VISITAX に関しては、特に英語の書き込みを読むと、情報が錯綜している感じは否めません。導入されてからまだ数年なので、過渡期と思うしかないのかも。

ちなみに、私たちは Eゲートをスムーズに通過しました。呼び止められることもなく、問題なく入国。てっきり Eゲートでパスポートに紐づいている VISITAX の情報が確認できたから無事通過したんだと思っていたのだけど、どうだったのやら。

心配なく入国して滞在を楽しみたいなら、事前支払いは忘れずに!

【おまけ】届いたメールは何だったのか

前述したように、私たちは出発の前日に、「Cancun Airport Arrival Instructions」というタイトルで、差出人が Quintana Roo Airports となっているメールを受け取りました。メールには夫の名前が入っているし、タイミング的にはバッチリなので、さすがに適当に送られた詐欺メールとは思えません。

ただ、2025年3月1日 時点で私たちがそのメールにあったリンクを使用して支払った VISITAX の金額は、18.99米ドル + 手数料(processing fee)でした。2人分で合計 41.76 ドル。

先ほどもご紹介した visitax.app のサイトでは、17.75米ドル でしたよね。FAQ には ↓ のように書かれています。

How much is VISITAX?(VISITAX はいくらですか?)

The VISITAX fee is set by law at 2.5 U.M.A., equivalent to 283 Mexican pesos. Travelkore has been instructed to collect this fee at a set rate of $17.75 USD, $23.45 CDN dollars, €17 EUROS or £14.00 GBP. For consumers in the US, Canada, Europe and the UK, Travelkore offers the ability to pay in your local currency allowing you to avoid any fees including foreign exchange charges (up to 3%) that may be applied by your credit card company.
参照:visitax.app – Frequently Asked Questions – How much is Visitax?

ざっと訳:
VISITAX の料金は、法律で 2.5 U.M.A.(283メキシコペソ)と定められています。Travelkore(VISITAX の支払いシステム visitax.app を運営する企業)は、この料金を 17.75米ドル、23.45カナダドル、17ユーロ、または14英ポンドの固定レートで徴収するよう指示されています。米国、カナダ、ヨーロッパ、英国の消費者は、Travelkore を通じて各通貨での支払いが可能です。これにより、クレジットカード会社による外国為替手数料(最大3%)を含む手数料を回避できます。

私たちが払った金額は、明らかに多い。。。

同じ FAQ の中に「Your Licensed travel agent may apply a service charge for paying your VISITAX on you behalf. (ライセンスのある旅行代理店が支払う場合は、サービス料が適用されることがあります)」という回答があったので、私たちは知らないうちに、代理店経由で支払っていたのかも。例えば、予約した航空会社が提携している代理店からのお知らせだったとか。

メールをよーく見返しても代理店が送信したものかどうかの区別はつかないし、推測の域を出ませんが。

ただ、受け取った VISITAX コードが正式なものだったかどうかを確認する方法はあるんです。

VISITAX の公式サイト visitax.gob.mx/sitio にある「Recover Your Receipt」をクリックします。パスポート番号を入力して検索すると、VISITAX コードが表示されます。出国日から1年間は、この情報を確認できるそうです。

恐る恐る私たちの分を検索したら、きちんと表示されました!金額は上乗せされていたけれど、VISITAX の支払い自体は行われていたってこと。よかったー。。。

カンクンにはまた行きたいので、次回は公式サイトを確認するように気をつけます。