カンザス州ウィチタに行ってきました
こんにちは。mazeです。
先週まで夫のgochaの出張のお供で、カンザス州とオレゴン州に行っていました。
出勤も出張もなくなり、すべてがリモートになって2年半以上経ちます。家の近所でマスクをしている人を見る機会はほぼなくなって久しいとはいえ、ついにパンデミック以降初となる出張か―と思うと感慨深いです。
まずは、カンザス州ウィチタへ。滞在したのはほんのちょっとでしたが、初カンザスはなかなか興味深かったので記録として残しておきます。
ウィチタはカンザス州最大の都市
8月に出張に行くことになったよー
と聞いたときには、「そっかー。ついに出張が復活するのかー」と思ったくらいで、行先を聞いたのにどこか覚えていませんでした。
その後、行き先が2か所で、週末を挟んで2週にわたることがわかり、だったら観光もできそうだ!ということで便乗することにしました。
相変わらず西海岸以外はどの州がどこにあるのかはっきり覚えていないので、カンザス州と聞いてイメージしたのは、アメリカの真ん中辺ということだけ。あとはオズの魔法使い。
地図で見ると、、、
アメリカの真ん中辺はまぁそうだったとして、本当にど真ん中!テキサスにすごく近いし。驚き。
うちからウィチタまでは、北にまっすぐ車で5時間くらいでした。今回はカンザスのあとにオレゴンにも行くことが決まっていたので車で行くことは考えませんでしたが、カンザスだけだったら(車がないので)レンタカーを借りてロードトリップもいいかも。
Wikipedia によると、ウィチタはカンザス州最大の都市だそうです。
でも、空港についてから何度も「カンザス州最大の都市」かどうかを確認してしまったくらいのどかなところでした。
ウィチタ・ドワイト・D・アイゼンハワー国際空港(ICT)はとてもきれいな空港で、こぢんまり。
ウィチタから出発するときなんか私たちの他にはほとんど人がいなくて、おかげで荷物を預けるのもセキュリティもスイスイ。いつもはセキュリティでカバンから出すようにいわれる PC やタブレットはそのままでOK!靴だけ脱ぐようにいわれました。何台も持ち歩いているgochaに優しい空港👍
この投稿の一番上に表示されている写真は、出発ゲートの様子です。私たちの出発便のゲートではないものの、あまりにもスッカラカンで思わず写真を撮りました 笑
出発する頃にはたくさんの人がいたので、人が少なかったのもセキュリティが緩かったのもたまたまかもしれませんが。
ウィチタ空港のレンタカーオフィスは、到着した建物から横断歩道を渡るだけで到着します。↓は、レンタカーオフィスが並ぶ建物から空港の外観を撮った写真。この距離です。楽チンでしょー。
ストレスなしでレンタカーを借りて、早速、訪問先へ移動。↓は、空港と訪問先の間で車から撮った写真。
空港からほんの10分か15分のあたりだったと思います。ちゃんと高速を走っているんですよ。道路と目の前に広がる風景の高さが同じで、高速道路なのに一般道と勘違いしてしまいそうな佇まい。平らな大地がずーっと続いていて、ここまで起伏がない道路は珍しいんじゃないかなっていうくらいまっ平らでした。
アメリカへ来てから田舎町にはすっかり慣れているつもりでしたが、空港を出発後にすぐにはじまるとにかくのどかでまっ平らな風景には、なかなかの衝撃を受けました。
ウィチタのオールドタウンへ
カンザスでの滞在は2泊だけ。オレゴンへ移動する日はgochaの仕事がお昼過ぎまでで、フライトの時間は夜。時間が十分あったので、ウィチタのダウンタウンに行ってみることにしました。目的地はさらに絞って、オールドタウンに設定。「Old Town is in the heart of Wichita, Kansas.(オールドタウンはウィチタの中心地)」だそうです。
古い街並みがキレイに整備されていて、レンガ造りの建物が目立ちました。
ちょっと裏道へ。
『River City Brewing Co』でランチ
ブラブラ歩きながら遅めのランチができそうなお店を検索。Yelp で4つ星のお店がちょうど近くにあったので、入ってみることにしました。外観だけで期待大!
店内の雰囲気にも大満足。外のテーブルで飲んでいる人もたくさんいました。
『River City Brewing Co』は、1993年3月にウィチタ初のブリューパブ(ビール醸造所&パブ)として開業。カンザス州では3番目のブルワリーだったそうです。
あれ。1993年なんてつい最近じゃない!?
こぼれ話:カンザス州とお酒の話
以前にテキサス州とお酒のことをちょこっと書いたことがあります。アメリカは、州や郡によってアルコールの取り扱い方法が異なります。
カンザス州は、テキサス以上にアルコールに厳しい州でした。アメリカ合衆国で禁酒法が施行されるよりも前の1881年から州憲法で飲酒が禁止されていたそう。その後、合衆国の禁酒法が1933年に廃止されても、カンザスで飲酒が合法化したのは1948年から。しかも、1987年までは飲食店での酒類の提供が禁止されていたんですって。今から35年前までは、レストランで食事をしながらお酒を飲むことができなかったということですよね。それなら、River City Brewing Co の「1993年3月にウィチタ初のブリューパブとして開業」というのも納得。
さらに最近の話として、2009年まではライセンスのない個人が州外のブルワリーやワイナリーからビールやワインをオーダーするのは違法だったそうです。インターネットでのオーダーももちろんダメ。厳しいー💦
店頭での販売にも細かいルールがあります。Wikipedia が教えてくれたことをざっくりと訳してみると、、、
リカーストア(酒屋さん)
- アルコール度数の高いウィスキーやテキーラを含むお酒を買いたいならリカーストアへ
- 地方自治体が日曜日の販売を許可する投票を行っていない限り、メモリアルデー、独立記念日、レイバーデー、イースター、感謝祭、クリスマスの販売は禁止
- 日曜日の販売が許可されている自治体でも、イースターサンデー、感謝祭、クリスマスの販売は禁止
- 11pm~9am の販売は禁止
スーパーやガソリンスタンド
- 販売できるのは、アルコール度数が 3.2% 未満のビールのみ
- 0am~6am の販売は禁止
2022/9/1 現在に確認した内容です。訳が正しくなかったらごめんなさい。この他にも、販売する地域や販売員の年齢などにも細かいルールがあるようでした。「詳しく知りたいよ」と思った方は、Wikipedia でご確認くださいませ。
ref: カンザス州 – Wikipedia、Alcohol lows of Kansas – Wikipedia、About – River City Brewing Co
River City Brewing Co はさすがにブルワリーだけあって、ビールの種類が豊富!リストからgochaがブラック IPA、私はスタウトを選びました。普段は IPA を選ぶのに、なぜかこの日はふたりとも黒いビールに。
黒い IPA なんてはじめて見ました。味は IPA の苦みにコクがプラスされた感じかなぁ。見た感じのイメージとは違って、しっかり IPA です。
私は「Emerald City Stout」というネーミングだけでスタウトを選択。カンザスといえば『オズの魔法使い』なので、せっかくだしね。味音痴の私には、まさにスタウト!とコメントするぐらいの力量しかありません。ギネスとの違いはわからず💦 おいしかったです。
フードメニューからは、Spinach & Artichoke Dip と、Award Winning Jumbo Chicken Wings を選びました。
ほうれん草とアーティチョークのディップは、濃いめのグラタンみたいな風味。トルティーヤにつけて食べます。
チキンウィングの方は、バッファローウィングかチポトレBBQが選べたので、バッファローウィングにしました。揚げた手羽先や手羽元に辛めのタレがからまったチキンウィングは、アメリカでは定番のおつまみです。カラッと揚がっていて、皮部分がブヨブヨよしていないのが何よりも最高!!
どちらも美味しくいただきました。
食後は早々に、空港へ。もう少しオールドタウンを散策してみたかったなー。
ウィチタ近郊は、湿度をそれほど感じなかったからか暑すぎず過ごしやすかったです。オズへ飛ばされてしまうほどの竜巻が通り過ぎるとは思えないような穏やかさで、どこまでも平らに広がる大地はグランドキャニオンのような大渓谷とはまた違った雄大さを感じました。
次は、オレゴン州ポートランドへ!